「伝統文化こども教室」事業

ネットワーク・千葉 監査 酒井典彦(雅邦)さん

洋・邦楽の垣根を越えた交流に発展

文化庁後援の(公財)日本伝統文化活性化協会による「伝統文化こども教室」があることを知らされたのは、私の活動する千葉県茂原市の社会教育課(現・生涯学習課)の係長T氏からでした。
音楽振興法の制定から、音楽指導員制度発足時の邦楽側の旗振り役であった邦楽プロデューサー水野好子史の強い薦めで、指導員制度発足のモニター受講生として関っていた私も、行政と指導員との接点を模索していました。その数年前から始まっていた学校教育での「伝統楽器の実践」に対応して、市も全中学校を対象として三年に亘り箏、尺八、三味線、太鼓といった伝統楽器の一日体験教室を父兄をも含めて対象者として実施していました。この実施の過程でもって、恒常的なことはできないかと話し合っている時に、「こども教室」の事業が実施されることになったのです。早速社会教育課と相談しながら申請し、以降五年間実施されました。(制度の補助は五年間で打切られましたが、私共では形を変えて現在でも継続させています。)

この教室を、如何に全小中校にPRするかが当初の最大の課題でしたが、募集チラシを社会教育課のもつ、日常的な学校への連絡文書の配布ルートに乗せてもらうことで、一応の解決をみました。と同時に音楽の教諭に対しても、毎年伝統楽器の体験授業に対して、研修会等での指導やアドバイスをしている立場から、個人的なアプローチも行いました。
二年目以降からは、私の所属する千葉県の音楽指導員ネットワークからの情報も貴重でした。千葉ネットワークでは「音楽っ子フェスティバル」が毎年催され、「こども教室」も出演させてもらい、子どもばかりでなく私共指導員も洋・邦楽の垣根の無い、楽しく且つ充実した交流も始まりました。

事業を継続させ、発展させていく上で今一番必要なことは、一般の人や行政に、我々指導員制度を広く認知させる努力ではないでしょうか。
といっても道は今始まったばかり。
開拓者の精神で進んで行きたいものです。

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