平成22年度「子どものための優れた舞台芸術体験事業」

ネットワーク・神奈川 代表 大屋啓子さん

「本物の芸術」に触れる体験を

私は「学校への芸術家派遣事業(現・次代を担う子どもの文化芸術体験事業)」の存在を、ネットワーク活動が始まってから知りました。
私が勤めている県立高校では音楽の授業で使える楽器がなく、さらに定時制では音楽鑑賞会もありません。本物の楽器に触れ、優れた生演奏を聴き西洋音楽、邦楽、民族音楽等を身近に感じ、生活の中に音楽の存在を意識して感じてもらえる環境づくりを担うのが私たち音楽指導員ではないかと考え、平成18年度より大きく3つの演奏体験を提案、実施しています。

定時制の高校では、「おもしろ音楽講座」のタイトルで毎年様々な楽器の演奏者6名をコーディネイトしそれぞれの楽器説明、演奏や体験,アンサンブルを実施しています。またこの事業に関わった演奏家の方達のご好意で、卒業式にはBGMの生演奏や校歌斉唱の伴奏を提供することになり、最高の音楽環境で卒業生を送り出しています。
全日制の高校では芸術鑑賞会が年中行事に組み込まれているため、音楽の授業の一貫として楽器(箏、ドラム)演奏体験を実施しています。箏は1クラス40名の生徒に対し20面の箏と40名分の爪を指導員が準備し、1名の指導者と4名の指導補助で1クラス2時間、1日に2クラス実施。箏の説明、演奏法の説明、三弦の説明、指導者によるアンサンブル演奏(教科書掲載の箏曲も含む)、演奏体験という流れです。
また現在部活動で一番部員が多いのが軽音楽部でありドラムに興味関心のある生徒が多いため、ドラムの演奏体験も実施しています。ドラムは高校の唯一の備品として1セットありますので、スティックを8組用意し、ボディーパーカッション、スティックによるリズム打ち、ドラム実習、他の楽器とのアンサンブルの流れと実践的なプログラムです

様々な楽器の音楽指導員がその時々で子ども達に最善を尽くして音楽を伝え、楽しさを味わってもらえるよう日々努力しています。またジャンルを超えた新たなコラボレーションによる音楽の創造に、指導員自身の活動意欲がみなぎっています。

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